パウダーコーティングは静電気を利用してアースの取れた被塗物に塗布する塗装方法であり、塗布の後、高温での焼付けが必要となる為、用途は金属に限られていた。環境面への配慮から脱溶剤を検討したのは金属塗装だけではなく、木材、ガラス、プラスチックなどの塗装でもパウダーコーティングの採用が検討されおり、一部は既に実用化されている。木材(MDF)へのパウダーコーティングの応用は比較的早い時期に商業ベースでの稼動が始まり、現在欧米でオーディオラック、キッチン用品などのMDFパウダーコーティングラインが稼動している。
金属以外の被塗物に対しては、焼付け工程での高熱が基材に及ぼす影響が問題となる。この為、塗料メーカーでは焼付け温度の低温化、紫外線硬化塗料の開発が行われており、設備側でも基材表面のみを加熱する赤外線式などの乾燥炉が紹介されている。これらの新しい用途への対応が進む事により、パウダーコーティングは更に発展するものと期待される。
参考文献
北米パウダーコーティング協会 編
日本パウダーコーティング協同組合 矢崎 陽一 訳 パウダーコーティングハンドブック
日本ペイント梶@ビリューシア技術資料
タイガードライラック ジャパン梶@ 技術資料 地球環境と塗装
Mike Cravens/Powder Finishing Consultants., Inc. “Quality Powder Coating”