パウダーコーティング市場は世界的に成長を続けており、2001年の全世界の塗料生産量は90万トンを超えた。(表1参照)パウダーコーティングは全世界で今後も5〜8%の成長率が見込まれている。地区別に見るとパウダーコーティングの普及が早かった欧米の伸び率が低く、アジア、特に中国の成長率が著しく高い。
| 北アメリカ | 209,010 |
| 南アメリカ | 45,437 |
| アジア | 231,729 |
| 東ヨーロッパ | 18,175 |
| 西ヨーロッパ | 377,127 |
| その他 | 26,353 |
| 合計 | 908,740 |
日本の工業塗装の市場規模はおよそ200万トンと言われているが、パウダーコーティングの占める割合は過去10年間2万トン〜3万トンのレベルにとどまっている。2001年にPRTR法が施行されパウダーコーティングの大幅な成長が期待されたが、実際には溶剤型塗料からの切り替えは期待通りに進んではいない。表2はヨーロッパ、アメリカ、日本の塗料タイプ別構成を示したものである。環境対応塗料である水性塗料はどの地区でも同じような構成比を示しているが、粉体塗料の構成比は明らかな違いを示している。換言すれば、日本のパウダーコーティングは更なる成長が期待できるという事である。

表2 欧州、アメリカ、日本の塗料タイプ別構成