粉体塗装と環境
今なぜ、粉体塗装が注目されるのか

粉体塗装の環境に対する優位性


塗装業界に求められる環境問題
VOC(揮発性有機化合物)の削減 ・オゾン層の破壊及び地球温暖化
・対象規制
・VOC規制※1
・PRTR法※2
Co2の削減 ・高温フッ素との比較

※1 VOC(揮発性有機化合物)とは?

(環境省資料) VOCとは、揮発性を有し、大気中で気体状となる有機化合物の総称であり、トルエン、キシレン、酢酸エチルなど多種多様な物質が含まれます。 このVOCの排出を抑制するため、環境省においては、自動車からの炭化水素の排出規制に加え、以下のように、工場等の固定発生源からのVOCの排出及び飛散に関し、排出規制、自主的取組の促進、各種検討調査などの施策を講じています。


※3 PRTR法とは?

(環境省資料) PRTR(Pollutant Release and Transfer Register:化学物質排出移動量届出制度)とは、有害性のある多種多様な化学物質が、どのような発生源から、どれくらい環境中に排出されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業所の外に運び出されたかというデータを把握し、集計し、公表する仕組みです。

対象物質
  1. 第一種指定化学物質:354物質
    • 揮発性炭化水素:ベンゼン、トルエン、キシレン等
    • 有機塩素系化合物:ダイオキシン類、トリクロロエチレン等
    • 金属化合物:鉛及びその化合物、有機スズ化合物等
    • オゾン層破壊物質:CFC、HCFC等
  2. 第二種指定化学物質:81物質
産業界、建築業界のVOC排出量削減対策

溶剤型塗料から水性塗料への移行

水性塗料とは、水で希釈可能な塗料の総称で、エマルジョンタイプ、ディスパーションタイプ、水溶液タイプ、スラリータイプ等がある。但し、タイプによっては有機溶剤を1~40%程度含む。従来の溶剤型塗料に比べると使用されている有機溶剤ははるかに少量ですむが、VOCの排出がゼロになるわけではない。

溶剤型塗料からハイソリッド塗料への移行

ハイソリッド塗料とは、塗装時の固形分が従来の塗料に比べ15~25%程度高くなっている塗料であるが、ⅰと同様にVOCの排出がゼロになるわけではない。

排水処理施設の使用(水性塗料の場合)

水性処理設備は設備自体の費用が非常に高い上、ランニングコストもかなり割高となるため、どうしても溶剤型塗料を使用せざるを得ない場合にのみに限定して用いられている方法であるので汎用性を求めることは難しい。

溶剤型塗料から粉体塗料への移行

欧米で最も注目されているVOC排出量削減策は、粉体塗料への移行であり、事実、粉体塗料の使用量は年々増加を続けている。粉体塗料は100%固形分の塗料で、VOCの排出量はゼロ、若しくはほとんどない。

環境配慮型塗料の問題点

塗装系 環境配慮度 問題点
水性塗料 塗膜物性劣る、貯蔵安定性悪い、色合い、コストが高い、メーカーが限られている。
ハイソリッド塗料 ×〜▲ NV(固形分)を上げ溶剤分を減らせるが恒久的とは言えない。コストが高い。
ノントルノンキシ型塗料 ▲〜△ PRTR法対策品。環境配慮型にしてはコスト的に多少割高で対応している。
粉体塗料 厚膜(ゆず肌)、色のバリエーションが少ない、小ロット対応が難しい(一般的)、コスト高。

粉体塗料が環境に配慮しているとの由縁

Co2=二酸化炭素

10,000㎡に塗装するに際して、溶剤フッ素樹脂塗料を粉体塗料にすると、杉の木1.536本分のCo2の削減になる。

VOC(揮発性有機化合物)

・シックハウス症候群など原因であるホルムアルデヒドの放散が無い。
・NVがほぼ100%なので有機溶剤の放出、放散が無い。