粉体塗装の概要
粉体塗装プロセス(コロナ帯電方式)

塗布工程

塗布された粉体粒子は静電気により帯電され、アースされた被塗物に付着します。

粉体供給装置/高電圧発生装置
粉体供給装置/高電圧発生装置

焼付工程

連続的に結合された被膜層を形成しながら硬化します。150~200 ℃の高温で焼き付け、硬化させます。

粉体塗装 溶剤塗装
塗布後
焼付け
塗膜形成
粉体塗装の種類
粉体塗装の種類 チャージ方式 加電方式 長所 短所
コロナ帯電式 外部帯電 汎用性大、
色替え性良
内部への
入り込み性少
摩擦帯電式 内部帯電 薄膜化、内部への
入り性大
色替え難、
汎用性少
粉体塗装で塗れる対象物

粉体塗装は金属(導電・耐熱性)に対しての焼き付け塗装です。

  • アルミ
  • ステンレス
  • マグネシウムなど

素材と要求仕様によって適切な前処理や、下塗りが必要です。

一般的な粉体塗装工程

1.前処理

2.水切り乾燥炉

3.粉体塗装

4.焼付乾燥炉

5.完了

主な前処理の種類法
Fe 鉄熱間材(黒皮材) ブラスト後、リン酸亜鉛・リン酸
冷間圧延材 リン酸亜鉛・リン酸鉄
Al 板材
  • 六価有色クロメート(クロム酸クロム処理)
  • 三価クロメート(リン酸クロム処理)
  • アルマイト(陽極酸化処理)
  • ノンクロム(ジルコンタイプ等)※1
ダイキャスト
鋳物
SUS 板材 酸洗処理、脱脂等
Mg チクソ材
  • クロメート
  • ノンクロム
ダイキャスト

※1 アルミ材に対する化成処理の問題点


●クロム酸クロム(6価クロム)

6価クロム化成皮膜処理は、アルミ建材や工業製品の焼付け塗装下地として利用されていて、品質確保が容易で管理がしやすく、コスト的にも有利な事から一般的に使用されている。


●RoHS指令(The Restriction of Hazardous Substances:有害物質使用制限指令)

ヨーロッパでは、2006年から、鉛・カドミウム・水銀・6価クロム・重金属類・危険物質等に 対して厳しい規制がかかることが決定して実行されている。


↓

●環境規制が厳しくなることへの対応
  • 毒性の少ないリン酸クロム(3価クロム)による化成皮膜処理への切り替え
  • ノンクロメート化成処理(クロムフリー)の採用
  • 耐久性に優れる厚膜の陽極酸化皮膜処理の採用

コスト的には明らかに増加するが、メーカー側の立場では、
今後、社会的要請に応えて低公害型に移行させる責務がある。